「ユネスコ世界遺産」登録確実でも謎深き「百舌鳥・古市古墳群」

執筆者:田井誠 2019年5月17日
エリア: 日本
世界遺産登録で「謎解き」が進むか――(C)時事

 

 誰もが知っているのに、誰も本当の姿を知らない……。5月13日夜、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界文化遺産への登録勧告を受けた「百舌鳥・古市古墳群」には、そんな言葉がよく当てはまる。

 アゼルバイジャンの首都バクーで6月30日から7月10日にかけて開かれる第43回世界遺産委員会で、登録の可否が最終決定される。

 今回の勧告は「点数にすれば満点」(柴山昌彦文部科学相)で、登録はほぼ確実だが、メーン資産の「仁徳天皇陵古墳」(大山古墳)をはじめ多くの古墳は、誰が本当の埋葬者なのかということだけでなく、墳墓表面の発掘調査も進んでおらず、石室内部の様子さえよく分かっていない。

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執筆者プロフィール
田井誠 たいまこと、共同通信社記者。1980年生まれ。2003年共同通信社入社、名古屋支社、長崎支局、文部科学省、文化庁、国土交通省などを担当。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録事業を担当し、ドイツ・ボンで開かれた第39回世界遺産委員会やエチオピア・アディスアベバでの第11回政府間連絡会議などを現地取材。『進化する日本の食』(PHP新書)、『新しい力:私たちが社会を変える』(新評論)などの一部を執筆。
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