「回帰不能点」越えた「香港デモ」の行き着く先

執筆者:樋泉克夫 2019年8月20日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: 中国・台湾
8月18日も大規模なデモ行進が行われた(C)AFP=時事

 

 香港から毎週郵送されていた漢字週刊誌『亞洲週刊』が6月末以来、滞りがちだ。印刷や発送業務に異変が起きているのだろう。こんな些細なところにまで影響が出ていると思われる香港の混乱だが、現地では国際空港閉鎖にまで突き進んでしまった。

 タイのタクシン・チナワット元首相の影響力排除を狙った反タクシン派(黄シャツ派)がスワンナプーン国際空港のロビーを長期占拠した10年前のバンコクを思い起こす。空港機能をマヒさせはしたが、内外世論の反発を招き、結果として反タクシン運動に追い風とならなかったことを考えるなら、空港占拠戦術は派手な割に政治的効果は薄いようだ。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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