香港から毎週郵送されていた漢字週刊誌『亞洲週刊』が6月末以来、滞りがちだ。印刷や発送業務に異変が起きているのだろう。こんな些細なところにまで影響が出ていると思われる香港の混乱だが、現地では国際空港閉鎖にまで突き進んでしまった。
タイのタクシン・チナワット元首相の影響力排除を狙った反タクシン派(黄シャツ派)がスワンナプーン国際空港のロビーを長期占拠した10年前のバンコクを思い起こす。空港機能をマヒさせはしたが、内外世論の反発を招き、結果として反タクシン運動に追い風とならなかったことを考えるなら、空港占拠戦術は派手な割に政治的効果は薄いようだ。
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