ついに復活「陸前高田ジャズ喫茶」不屈のマスター「苦闘8年半」

執筆者:寺島英弥 2019年9月21日
タグ: インド ドイツ
エリア: アジア
ついに完成した4代目の「h.IMAGINE」と冨山さん(筆者撮影、以下同)

「h.IMAGINE(イマジン)」

 岩手県陸前高田市にあったジャズ喫茶だ。2011年3月11日の津波で跡形なく流され、主人の冨山勝敏さん(78)がそれから8年半を待ちながら、再建への模索と挑戦を重ねた。そして、ついに今9月27日にお披露目のはこびとなり、来10月1日には復活オープンを迎える。

 昨年12月25日の拙稿『「陸前高田」で4度目の奇跡「名物ジャズ喫茶主」の夢と希望と笑顔(上)(下)』で紹介したマスター奮闘記のその後を報告する。

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執筆者プロフィール
寺島英弥(てらしまひでや) ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)、『二・二六事件 引き裂かれた刻を越えて――青年将校・対馬勝雄と妹たま 単行本 – 2021/10/12』(ヘウレーカ)、『東日本大震災 遺族たちの終わらぬ旅 亡きわが子よ 悲傷もまた愛』(荒蝦夷)、3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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