マクロン発言「脳死NATO」で露呈「米欧離反」の深刻度(下)

ロンドンでの首脳会談に際しては、笑顔を見せるマクロン仏大統領(左)とトランプ米大統領だったが、その腹の内は…… (C)AFP=時事

 

 中東での影響力拡大を狙うロシアも、米軍の撤退を利用してシリア北部に小規模の部隊を派遣し、「クルド市民の安全を守る」という名目でトルコ軍と共同でパトロールを開始した。

「ISは残虐に復活する」

 ドナルド・トランプ米大統領は10月16日に、

 「シリアはロシアに助けてもらえるかもしれないが、それは良いことだ。シリアにはたくさん砂がある。ロシア人は砂遊びをできるだろう」

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
熊谷徹(くまがいとおる) 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。近著に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』 (NHK出版新書)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 』(SB新書)がある。
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