「保守党圧勝」の舞台裏「ブレグジット総選挙」現地レポート(下)

執筆者:国末憲人 2019年12月20日
タグ: ブレグジット
エリア: ヨーロッパ
マンチェスターで開かれた英保守党の党大会会場。スローガンは「ブレグジットを成し遂げる(Get Brexit Done)」(筆者提供、以下同)

 

【ロンドン発】 「労働党」党首ジェレミー・コービンが立候補したのは、ロンドン北東部のイズリントン北選挙区である。コービンは、2位の「自由民主党」候補の約4倍にあたる3万4000票あまりを獲得して圧勝した。

コービンの「党首辞任表明」

 しかし、労働党の劣勢はすでに明らかである。演説に立ったコービンは、有権者や支援者、家族らに感謝の言葉を述べた後、「労働党にとっては大変残念な夜だ」と認めた。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
国末憲人(くにすえのりと) 東京大学先端科学技術研究センター特任教授 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長、朝日新聞ヨーロッパ総局長などを歴任した。2024年1月より現職。著書に『ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景』(岩波書店)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)、『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『イラク戦争の深淵』『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)など多数。
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