トランプ流「マッドマン理論」でイラン報復「封じ込め」できるか

執筆者:杉田弘毅 2020年1月7日
エリア: 中東 北米
米軍に殺害されたソレイマニ司令官(左写真)の自宅を訪れた、イランの最高指導者ハメネイ師。報復の連鎖が始まるのか[最高指導者事務所提供](C)AFP=時事
 

 米大統領選の年には毎回、「アメリカがイランと戦争を始めそうだ」という憶測がワシントンで流れる。ワシントンで最初に記者をしていた1990年代すでに、私がテヘラン特派員の経歴を持つことから、「イランを攻撃すれば、どんな報復があるか」と米政府当局者から聞かれたものだ。イランとの軍事衝突は、「最高司令官」である大統領への国民の支持を得る、スキャンダルから国民の目をそらし強い指導者像をアピールできる、などの動機が語られる。だが、これまでイランとの戦争はなかった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
杉田弘毅 共同通信社特別編集委員。1957年生まれ。一橋大学法学部を卒業後、共同通信社に入社。テヘラン支局長、ワシントン特派員、ワシントン支局長、編集委員室長、論説委員長などを経て現職。安倍ジャーナリスト・フェローシップ選考委員、東京-北京フォーラム実行委員、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科講師なども務める。著書に『検証 非核の選択』(岩波書店)、『アメリカはなぜ変われるのか』(ちくま新書)、『入門 トランプ政権』(共同通信社)、『「ポスト・グローバル時代」の地政学』(新潮選書)など。
クローズアップ
キャリア決済のお申し込み
フォーサイトのお申し込み
クローズアップ
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top