日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が日本の裁判を逃れ、国籍のあるレバノンにまんまと逃亡した時から、筆者にはもう1人の重要人物の逃亡劇が重なり合い、頭から離れないでいる。
置かれた状況は全く正反対で、現在はペルーで25年の刑に服しているアルベルト・フジモリ元大統領の逃亡である。
ゴーン被告は、ブラジルの有力紙『エスタド・ジ・サンパウロ』とのインタビューで、
「逃亡を成功させるには、素早く出し抜く必要がある」
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