原発事故10年目の「福島県飯舘村」:篤農家が苦闘する「土の復興」はいま

執筆者:寺島英弥 2020年1月30日
タグ: 日本
エリア: アジア
菅野義人さんが再開墾に挑み、土をよみがえらせた放牧地(2020年1月4日、福島県飯舘村比曽=筆者撮影)
 

 1月初め、常磐自動車道を南相馬インターで降り、阿武隈山地に分け入る峠道を越えて福島県飯舘村を訪ねた。

 2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所事故での被災から、間もなく10年目を迎える山村は、人けのない冬枯れの風景に眠っていた。 

 原発事故まで約6200人が住んだ村は、拡散した放射性物質による汚染のため政府から全住民の計画的避難を指示され、環境省の大規模な除染作業を経て、2017年3月末に避難指示が解除された(帰還困難区域の長泥地区を除く)。

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執筆者プロフィール
寺島英弥 ローカルジャーナリスト、尚絅学院大客員教授。1957年福島県相馬市生れ。早稲田大学法学部卒。『河北新報』で「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞)、「オリザの環」(同)などの連載に携わり、東日本大震災、福島第1原発事故を取材。フルブライト奨学生として米デューク大に留学。主著に『シビック・ジャーナリズムの挑戦 コミュニティとつながる米国の地方紙』(日本評論社)、『海よ里よ、いつの日に還る』(明石書店)『東日本大震災 何も終わらない福島の5年 飯舘・南相馬から』『福島第1原発事故7年 避難指示解除後を生きる』(同)。3.11以降、被災地で「人間」の記録を綴ったブログ「余震の中で新聞を作る」を書き続けた。ホームページ「人と人をつなぐラボ」http://terashimahideya.com/
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