「極右政党」が「キングメーカー」ドイツ「大激震」の理由(下)

執筆者:熊谷徹 2020年2月17日
タグ: ドイツ
エリア: ヨーロッパ
「ケンメリヒ」ショックは、メルケル首相の後継者として最も有力視されていたCDUのクランプカレンバウアー党首も直撃。党首を辞任の意向を表明、首相候補選への出馬も断念した (C)AFP=時事

 

 極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の票を経て、旧東独のテューリンゲンに「自由民主党(FDP)」のトーマス・ケンメリヒ州首相が誕生すると、ドイツ全土で批判の声が巻き起こった。

 テューリンゲン州議会の前では、数百人の市民によるFDPとAfDに抗議するデモが行われた。南アフリカを訪問中だったアンゲラ・メルケル首相も、

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
熊谷徹(くまがいとおる) 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。近著に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』 (NHK出版新書)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 』(SB新書)がある。
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