
伝家の宝刀「金融制裁」をシリアに突き付けてアサド(写真)政権交代を狙う米国だが (C)AFP=時事
戦闘では勝利したものの、戦後で敗北か――。
シリアのバッシャール・アサド大統領はそんな苦々しい思いを抱いているだろう。
米国は6月17日、「シーザー・シリア市民保護法」(シーザー法)に基づき、アサド大統領夫妻ら39の個人・組織を金融制裁などの対象に指定した。米国はシリアからの撤収でロシアやイランに影響力を奪われた形となったが、伝家の宝刀である金融制裁を使い、内戦後のシリアの戦後復興に「待った」をかけている。

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