フランスでは6月末の市町村議会選挙の後、ジャン・カステックス新首相による新政権が7月6日に発足した。
コロナ禍からの復興と景気浮揚・財政再建を喫緊の課題として、左派環境派の台頭を前に2年後の大統領選挙での再選を目指すマクロン政権は正念場を迎える。
苦衷の中の「公正」の模索
7月14日のフランス革命記念日(カトーズ・ジュイエ)に、エマニュエル・マクロン大統領は異例のインタビュー形式によるテレビ演説を行った。1時間45分にわたる熱弁だったが、新型コロナウイルス危機の中でマクロン派の退潮をいかに反転させるか、大統領の苦衷がにじみ出ていた。
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