ウェブ化「10周年」のご挨拶

執筆者:フォーサイト編集部 2020年9月1日
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編集長の内木場重人です。

月刊の会員制国際政治経済情報誌として1990年3月に創刊された『フォーサイト』は、2010年9月にWEB化し、本日2020年9月1日で10周年を迎えました。

ここまで続けてこられましたのも、ひとえに会員の皆様方のご支持、ご支援と、たくさんの読者の方々のご愛読があってこそです。

改めまして、心より御礼申し上げます。

ウェブ化して後の10年、世界情勢は激動してきました。

とりわけ米国に誕生したトランプ政権により「自国第一主義」の政策が推し進められ、米国内はもとより世界で「分断」が顕著になっています。ポピュリズムの台頭は欧州の政治・社会にも大きな変化を呼び起こしました。中国、ロシアでは独裁体制が長期におよび、米国はじめ世界との対立も続いています。そして非核化に向けて動き出すかに見えた北朝鮮も、米朝協議の頓挫で不透明なまま。世界経済に大きな影響を及ぼすエネルギー市場も、中東情勢の緊張状態が続くなか展望が見出せません。

何より、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の社会状況は大きく様変わりし、政治経済情勢にもさらなる変動を及ぼしています。世界の明日はいまだ混沌としたまま、ますます見極めが難しくなっています。

折りしも、国内では8年におよんだ政権が安倍晋三首相の辞任により政局の蠢動を迎えています。

こうした激動の世界情勢の先行きを見極めるよすがにしていただくため、『フォーサイト』は各分野の第一線で活躍するジャーナリストや研究者、アナリストなどによる「的確な分析」「深い洞察による解説」をお届けしてきました。

「何が起きたか」ではなく、「これからどうなるのか」。

「ストレートニュース」ではなく、「事象の先読み」を。

『フォーサイト』という言葉の意味は、「先見性」です。

その名に込められた基本方針のもと、今後も皆様のご期待にそえる情報を発信し続けてまいります。

厳選された信頼度の高い情報を、「これさえ読んでおけば大丈夫」という情報の発信に努めてまいります。

この度、ウェブ化10周年を記念しまして、いくつかの特別企画をご用意していますので、順次、サイト上で発表いたします。

「専門家の部屋」の廃止

その1つとして、サイトのトップ画面を本日(9月1日)午前10時よりリニューアルいたしました。

ウェブ版『フォーサイト』立ち上げ当初より、通常の記事とは別に「アメリカ」「ヨーロッパ」「ロシア」等々、国・地域や「安全保障」などテーマによってジャーナリストや研究者の方々を「運営者」と位置付けた「専門家の部屋」を設置しておりました。

しかしながら時代の激動により各「部屋」をまたがざるをえないテーマが多くなり、通常の記事と区別してお読みいただく意味合いが薄れてきたことに鑑み、会員読者の利便性を第一に考え、これを廃止することにいたしました。

今後は「部屋」の区別なく、すべての記事を新着順にアップロードし、カテゴリやエリアで区別できるようにいたします。

ウェブ版『フォーサイト』は、今後も変わらず上質な情報を発信し続けます。

すでに2回実施しました「Zoomウェビナー」によるオンラインセミナーも、今後は定期的に開催してまいります。

これからもぜひご愛読いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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