独「ガスパイプライン建設計画」に影を落とす「プーチン批判派毒殺未遂事件」

執筆者:熊谷徹 2020年9月18日
エリア: ヨーロッパ
入院先のベルリンのシャリテ医科大学病院で、家族とともに回復した姿をインスタグラムに掲載したナワリヌイ氏 Instagram account @navalny (C)AFP=時事

 

 ロシアの闇の勢力が再び牙をむいた。

 プーチン政権を声高に批判していた活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が、シベリアからモスクワへ向かう飛行機の中で意識不明の重体になった。彼はドイツの病院に搬送されて一命をとりとめたが、この事件はロシアとEU(欧州連合)間の「新冷戦」をさらに深刻化させるだろう。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
熊谷徹(くまがいとおる) 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。近著に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』 (NHK出版新書)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 』(SB新書)がある。
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