
A砲撃が続くナゴルノ・カラバフの中心地ステパナケルト(C)AFP=時事
旧ソ連地域のいわゆる「凍結された紛争(フローズン・コンフリクト)」の代表的事例であるナゴルノ・カラバフ紛争が、火を噴いている。
様々な報道がすでになされているが、ここでは基本的なポイントについて記しておこう。
名称の成り立ちからして複雑
ソ連時代、アゼルバイジャン共和国の内側に、アルメニア人住民が多数を占めるナゴルノ・カラバフ自治州が設置された。この地域の帰属を巡るアゼルバイジャンとアルメニアの争いが、いわゆるカラバフ紛争である。

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