インテリジェンス・ナウ
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米情報コミュニティが大統領にリベンジか:トランプ陣営の「サプライズ」は失敗

執筆者:春名幹男 2020年10月28日
エリア: 北米
国防情報局長官、国家情報長官を歴任したジェームズ・クラッパー氏(写真)をはじめとする情報コミュニティOBが突き付けたのは「トランプ・ノー」(C)EPA=時事

 

 米大統領選の最終盤で予想通り、民主党候補、ジョー・バイデン前副大統領のウクライナ疑惑がまた頭をもたげた。ドナルド・トランプ米大統領は昨年来、バイデン氏の息子ハンター氏が役員をしていたウクライナの大手ガス会社「ブリスマ」を舞台にした疑惑を追及してきた。

 10月14日に保守系の米タブロイド紙『ニューヨーク・ポスト』がその疑惑をめぐって際どい新情報を報道、一時は「オクトーバー・サプライズか」と騒がれた。22日に行われた最後のTV討論会でトランプ大統領が冒頭、この問題を激しく追及したことからみて、トランプ陣営はこれをバイデン攻略の切り札の1つにしようとしたに違いない。

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執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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