インテリジェンス・ナウ
インテリジェンス・ナウ

米次期政権「対中インテリジェンス態勢」強化へ:中国は米国民44%の個人情報を握る

執筆者:春名幹男 2020年11月25日
エリア: アジア 北米
大統領選直前、200ページに及ぶ報告書を作成して対中情報工作の強化を訴えたシフ米下院情報特別委員長 (C)EPA=時事

 

 中国に対して輸入関税の引き上げなど一方的な強硬策を繰り返したドナルド・トランプ米大統領。しかし、中国側が仕掛けた露骨な対米情報工作にはそれほど反応しなかった。

 中国は、米国がオバマ前政権時代まで中国国内に張り巡らしていたスパイネットワークを一網打尽で壊滅させていた。トランプ政権になってから、中国は米国民約1億4500万人の個人情報をハッキングで入手した。また中国は、独裁国を中心に18カ国に監視カメラシステムを輸出、36カ国とは「世論操作」の技術協力を進め、これら諸国の情報機関との協力関係を強化するに至っている。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
春名幹男 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
フォーサイトのお申し込み
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top