インテリジェンス・ナウ
米次期政権「対中インテリジェンス態勢」強化へ:中国は米国民44%の個人情報を握る

大統領選直前、200ページに及ぶ報告書を作成して対中情報工作の強化を訴えたシフ米下院情報特別委員長 (C)EPA=時事
中国に対して輸入関税の引き上げなど一方的な強硬策を繰り返したドナルド・トランプ米大統領。しかし、中国側が仕掛けた露骨な対米情報工作にはそれほど反応しなかった。
中国は、米国がオバマ前政権時代まで中国国内に張り巡らしていたスパイネットワークを一網打尽で壊滅させていた。トランプ政権になってから、中国は米国民約1億4500万人の個人情報をハッキングで入手した。また中国は、独裁国を中心に18カ国に監視カメラシステムを輸出、36カ国とは「世論操作」の技術協力を進め、これら諸国の情報機関との協力関係を強化するに至っている。

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