5年ぶり「朝鮮労働党大会」総括(5)試されるバイデン政権の「国際協調主義」対北のベテランゆえの強硬論も

執筆者:平井久志 2021年2月3日
エリア: アジア 北米
バイデン大統領(左)とブリンケン国務長官(右)はどのような対北政策を打ち出してくるのか (C)AFP=時事

 

 北朝鮮の対外向けのネット宣伝メディアである『朝鮮の今日』は1月23日、韓国での報道を引用する形で、ドナルド・トランプ支持者の米議会議事堂乱入事件を、

「米議会はこの日、バイデンを当選者として宣言できず、翌日になって当選者として確定させた」

 と伝えた。北朝鮮系メディアがジョー・バイデン氏の大統領当選を報じるのはこれが初めてとみられるが、インターネットを使えない北朝鮮の一般住民は、この報道に接する機会などない。北朝鮮の『労働新聞」や『朝鮮中央放送』(ラジオ)、『朝鮮中央テレビ』など国内メディアはまだバイデン氏当選を報じていない。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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