中道路線へ修正を図るイギリス労働党に「若者離れ」というジレンマ
「建設的な野党」への転換は草の根運動「モメンタム」の支持を得られず
選挙で大敗を喫した党をどう再建すべきか。新党首の就任からまもなく1年を迎える英国の最大野党・労働党が、路線運営を巡るジレンマに直面している。
「頼むから国旗は勘弁してくれ」。2月半ば、労働党党首、キア・スターマー(58)が新型コロナウイルス対応の経済対策を公表したオンライン会見。ツイッターで批判の矛先が向けられたのは、党首の傍らに掲げられた英国旗「ユニオン・ジャック」だ。愛国心を喚起するようなイメージ戦略には、党の左派グループを中心に根強い反発がある。
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