【特別企画】米中対立激化で揺れる朝鮮半島(3)
「米韓2+2」「文大統領会談」で加わる「日韓改善」圧力

執筆者:平井久志 2021年4月1日
エリア: アジア 北米

 

「米韓2+2」後。オースティン米国防長官(左)、ブリンケン米国務長官(中)の表敬を受ける文在寅大統領(右)には、「日韓改善」のプレッシャーが…… (C)EPA=時事

「米韓2+2」で共同声明は発表したものの、共同会見での「ズレ」が目立った米韓。同盟関係強化を謳う米国は、懸案の日韓関係改善に向けて韓国に圧力をかける――。

 米韓両国は3月18日、米国からアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官、韓国から鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と徐旭(ソ・ウク)国防相が参加して外務・防衛閣僚協議(2+2)を開催した。米韓の「2+2」開催は韓国では2010年7月以来、11年ぶり、米国ではワシントンでの2016年10月以来5年ぶりだった。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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