「スコットランド独立」の現実味(上)

「独立支持」急増を招いたジョンソン首相

執筆者:国末憲人 2021年4月30日
エリア: ヨーロッパ
「二コラ女王」ことスコットランド自治政府の二コラ・スタージョン首相(C)AFP=時事
スコットランドで独立の機運が高まっている。5月6日の自治議会選で独立派が勝利すれば、住民投票の可能性も。イギリス連合王国分裂の危機は如何にして訪れたのか――。

 

 英国で5月6日、地方選が実施される。この国の慣例通り木曜日の投票で、200を超える議会選や首長選の集中ぶりは、米大統領選の「スーパー・チューズデー」になぞらえて冗談半分に「スーパー・サーズデー」と称される。

 どこの国の場合も、地方選の焦点は通常、巨大な権限を握る首都の首長選である。英国でも実際、ロンドン市長選で労働党出身の現職サディク・カーンが再選されるかが大きな話題となるはずだった。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など多数。新著に『テロリストの誕生 イスラム過激派テロの虚像と実像』(草思社)がある。
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