ベーアボック氏を“メルケル後継”に近づけた連邦憲法裁「第二のフクシマ」判決

執筆者:熊谷徹 2021年5月18日
エリア: ヨーロッパ
緑の党のベーアボック党首(c) Foto-berlin.net/ Shutterstock.com
9月に連邦議会選挙を控えたドイツで、環境政党・緑の党の快進撃が止まらない。4月29日に連邦憲法裁判所が下した予想外の判決も、同党に追い風となった。緑の党が次期政権で主導権を握れば、経済の脱炭素化も加速する。

 5月7日にドイツ第2テレビ(ZDF)が発表した世論調査の結果は、衝撃的だった。緑の党の支持率が前月比で5ポイント上昇して26%となり、政権与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の支持率(25%)を追い抜いた。CDU・CSUは逆に支持率を6ポイントも減らしている。世論調査機関フォルサのアンケートでも、緑の党の支持率(28%)は、CDU・CSU(22%)に水を開けた。 

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執筆者プロフィール
熊谷徹 1959(昭和34)年東京都生まれ。ドイツ在住ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン特派員を経て1990年、フリーに。以来ドイツから欧州の政治、経済、安全保障問題を中心に取材を行う。『イスラエルがすごい マネーを呼ぶイノベーション大国』(新潮新書)、『ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が「豊か」なのか』(青春出版社)など著書多数。近著に『欧州分裂クライシス ポピュリズム革命はどこへ向かうか 』(NHK出版新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』 (NHK出版新書)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか 』(SB新書)がある。
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