
大きな戦略的利害の相違も存在するが ©︎AFP=時事
バイデン政権発足後、初めての対面での米露首脳会談が2021年6月16日にジュネーブで開催されることは決まった。ジョー・バイデン大統領は4月13日、政権発足直後の1月26日に続くウラジーミル・プーチン大統領との二回目の首脳電話会談において、数カ月以内に第三国での対面での首脳会談の開催を提案していた。その具体的な日時と場所については、バイデン大統領が6月11~13日にG7サミット、6月14日に北大西洋条約機構(NATO)首脳会談、米・欧州連合(EU)首脳会談に出席のため英国とベルギーを訪問予定であることから、6月15~16日に欧州の第三国で行われる可能性が指摘されており、実際にその通りとなった。ただ当初、プーチン政権側はこのバイデン提案の受け入れには慎重な態度を取り、米露首脳会談の開催は必ずしもスムーズに決定した訳ではなかった。

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