
写真提供:時事
真智を支援してくれるはずだった東京の仲間の元にはスパイが潜んでいた。連絡を取り合ってきた三杉は、もう一度会いたいと言ってくるが……。
[承前]
昼食を食べ終えると、まだ午後の作業まで時間があった。
児玉は弁当ガラを回収場に運んでゆき、そのまま戻ってこなかった。信也たちも昼食を終えると、プレハブの食堂を出て、作業場に戻った。
作業場のベンチに腰を下ろしたところで、真智がスマホを見て言った。
「また三杉さんです。そろそろ返事をしなければ」

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