Foresight×新潮講座セミナー
元陸自トップが語る「台湾有事」の可能性と日本の課題(上)

執筆者:岩田清文 2021年12月28日
エリア: アジア 北米
 
今後6年以内に、中国の台湾侵攻があり得る――。米軍高官が議会でそう証言したのは、今年3月のこと。“台湾有事”は本当に起こるのか、また、それに対し日本はいかなる備えをすべきか。元陸上幕僚長が解説する。

*当日の講演内容をもとに編集・再構成を加えてあります。

西村博一:編集長の西村です。本日の「新潮講座×フォーサイトセミナー」は、元陸上幕僚長の岩田清文さんをお招きして「台湾有事の可能性と日本の課題」についてお話をお聞かせいただきます。

「韜光養晦」から「中華民族の偉大な復興」への転換

岩田清文: 最初に申し上げたいのは、「中国はもはや脅威になっている」という認識を抱くべきだということです。

 今年の『防衛白書』にも、中国について「懸念」という表現はありましたが、「脅威」という文字はありません。政治的事情、中国との関係でそうせざるを得ない一面もあるとは思いますが、状況を国民に明確に伝えたうえで日本政府の方針を決めるべき時期に来ていると思っています。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
岩田清文 元陸上幕僚長。1957年、徳島県生まれ。79年、陸上自衛隊に入隊(防大23期)。第7師団長、統合幕僚副長、北部方面総監などを経て、2013年、第34代陸上幕僚長に就任。16年に退官。著書に『中国、日本侵攻のリアル』( 飛鳥新社)、『自衛隊最高幹部が語る令和の国防』 (新潮新書)。
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