【Factbox】ロシアからのガスが止まれば、ドイツの正念場は「来年の冬」

2022年3月16日
エリア: ヨーロッパ
「ノルドストリーム1」によるガス供給は、今年1月と2月の欧州向けの6割を占めた(ノルドストリーム1のパイプ=独ルブミン、2022 年撮影) (C)Reuters/Hannibal Hanschke
今のところ、この冬を越すガスはある。しかし問題は来年の冬だ。夏の終わりまでに貯蔵施設が満タンにならなければ、生産中止を余儀なくされる製造業も出るだろう

[ベルリン発ロイター]ウクライナ危機のさなか、ロシアはパイプライン「ノルドストリーム1」を通じたドイツへのガス供給を止める可能性があると揺さぶりをかけた。今年1月と2月、ロシアからヨーロッパへのガス供給の6割を占めていたルートを不通にするという。

 西側諸国からの制裁が強化されたことへの反発から出たモスクワのこの脅しは、ヨーロッパのガス価格を急騰させ、もしロシアからのガスを全面的に停止されたら欧州最大の経済大国ドイツはやっていけるのかという疑問を浮上させた。

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