昨年8月に再び実権を掌握したタリバンは、暫定政権を発足させ国の統治を担い始めているが、多くの争点を抱えている。主な争点には、女性や子どもや少数民族など「脆弱な立場に置かれた人々」への処遇、これに伴う難民流出の動き、強制家宅捜索、及び、メディアの活動規制などが含まれる。
とりわけ、アフガニスタン国内外で波紋を呼んでいるのが、本年3月23日に女子教育再開を撤回したタリバン指導部の決定である。ナウルーズ(アフガン暦新年の元日)の3月21日を経て、学校の再開を待ちわびていた女子生徒らが一度は登校したものの、学校から帰宅を告げられ、泣きながら家路につく胸の痛む映像が伝えられた。
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