
左翼の「WOKE(ウォーク)」を攻撃するトランプ型ポピュリズムは、同時に右派のエリートも攻撃する (C)AFP=時事
2022年現在、アメリカの保守派の多くは、自分たちがかつてないほどの四面楚歌の状態に陥り後退しているのは間違いないと見て、深刻な不安を抱いている。米国中で、連邦政府の官僚機構、ニュースメディア、エンターテイメント産業、巨大IT企業、幼稚園から大学院までの教育システムは、保守思想を敵対視するような者たちに牛耳られているからだ。ソーシャルメディアやその他の分野では、アイデンティティ政治と「ウォーク(左翼意識への目覚め)」のイデオロギーが君臨し、左翼の検閲としかいいようのない「キャンセル・カルチャー」が何のとがめも受けずまかり通っているように見える。

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