【Exclusive】アルゼンチン「バイオセレス社」が世界に売り込む「遺伝子組み換え小麦」

2022年7月13日
タグ: ウクライナ
エリア: 中南米 ヨーロッパ
ロシア・ウクライナ戦争は遺伝子組み換え小麦にとって商機となるのか(C) REUTERS/Edgar Su
 
遺伝子組み換え作物が大半を占める大豆・トウモロコシと異なり、消費者の抵抗感が根強い遺伝子組み換え小麦。その開発を推進してきたアルゼンチンの「バイオセレス社」が、世界的な食糧危機の高まりを受けてオーストラリアや米国に進出しようとしている。

[ロンドン発(ロイター)]アルゼンチンの農業バイオテクノロジー企業「バイオセレス・クロップ・ソリューションズ」が、オーストラリアで干魃に強い遺伝子組み換え小麦の栽培試験を実施する予定だ。同社のフェデリコ・トルッコ最高経営責任者(CEO)によれば、2024年にも作付け承認を得たい考えだという。

 バイオセレス社は遺伝子組み換え小麦の開発を推進するリーディングカンパニーで、ロシア・ウクライナ戦争による食糧価格高騰と異常気象で世界的な食糧不足のリスクが高まる中、消費者の遺伝子組み換え(GMO)小麦への抵抗感が減ると期待を寄せる。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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