ウィズ・コロナで再開する「夏祭り」で社会に「密」を 

執筆者:矢嶋康次 2022年7月27日
タグ: 日本
エリア: アジア
 
コロナ禍で「祭り」の中止が相次ぐが、今こそ地域社会のネットワークづくりが必要だと筆者はいう。エコノミストの「密」な提言――。

愛知県東栄町で700年続く「花祭」

 今年も夏祭りの時期が来た。

 観光庁の統計によると、日本には6000件程度の祭りや花火大会がある。一昨年・昨年はコロナ禍で中止が相次いだが、「ウィズ・コロナ」が進む今年はどの地域でも久々の開催となるところが多いようだ。

 先日、郷土新潟の知人と話していたら、今年は長岡の花火大会が3年ぶりに開催されるという。電話の向こうで嬉しそうに話す知人と同様、私も顔がほころんだ。私にとって花火大会は、幼少の頃の家族や友達との思い出を呼び覚ます記憶装置だ。

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執筆者プロフィール
矢嶋康次(やじまやすひで) ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト。1968年生まれ。東京工業大学卒業後、日本生命保険入社。1995年にニッセイ基礎研究所入社へ。2012年よりチーフエコノミスト、2017年より研究理事、2021年より常務理事を兼務。主な著書に『 非伝統的金融政策の経済分析──資産価格からみた効果の検証』(共著・日本経済新聞出版社)、『記憶の居場所(ときのすみか):エコノミストがみた日常』(慶應義塾大学出版会)などがある。
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