現代日本政治の三極構造:「二大政党制の夢と内ゲバ」をどう乗り超えるか 河野有理×大井赤亥

執筆者:論壇チャンネルことのは 2022年8月5日
タグ: 日本
エリア: アジア
1994年に導入された「小選挙区制」は「二大政党制」を目指す改革だった。だが、それから約30年を経ても二大政党制は実現していない。なぜ日本の政治は混迷が続くのか。90年代以降、「オール保守」となった現代日本政治の構造を、政治学者の大井赤亥氏と河野有理氏が紐解く。

*お二人の対談内容をもとに編集・再構成を加えてあります。

「保守同士の内ゲバ」としての日本政治

河野 大井赤亥さんは政治学者であり、また立憲民主党広島県第2区総支部長代行を務め、2021年の衆議院選挙にも出馬したという、「現実政治」の側の人でもあります。

 大井さんが昨年出版された『現代日本政治史――「改革の政治」とオルタナティヴ』は、現代政治の流れを「守旧保守」と「改革保守」の対立という、一貫したパースペクティブのもとに捉えた、大変面白い本です。その「あとがき」で、マルクスの「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」という論文に触れていらっしゃったのを興味深く感じました。

カテゴリ: 政治
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