メキシコ政府の監視か? スパイウェア「ペガサス」の標的になった野党議員

2022年11月5日
エリア: 中南米
ペガサスを使った監視・スパイ活動は各国で政治問題化している  (C)Reuters
メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は就任時、前政権が反対派をスパイウェアで監視していた問題を受け、スパイウェアの不使用を宣言した。しかし4件の使用疑惑が発覚。次期大統領候補と親しい野党議員も被害を訴えている。

[メキシコシティー発(ロイター)] メキシコ北部の都市モンテレイの中道左派野党「市民運動」に所属するアグスティン・バサベ・アラニス下院議員は10月18日、自身の携帯電話がスパイウェア「Pegasus(ペガサス)」に感染していたと明らかにした。これでロペス・オブラドール大統領によるペガサスの使用疑惑は4件目となる。

 ペガサスはイスラエルのスパイウェア会社NSOグループが開発したもので、政府や法執行機関にのみソフトウェアを販売している。メキシコ前政権下では政権に批判的な人物を監視するために使用され、ロペス・オブラドール大統領はスパイウェアの使用を止めると宣言していた。

カテゴリ: IT・メディア 政治
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