ロシア情報機関元高官を名乗る謎の人物が主宰するSNSチャンネル「対外情報庁(SVR)将軍」が、ウラジーミル・プーチン露大統領の「心身の健康悪化」や「側近によるクーデター謀議」など、事実なら政権危機に直結する情報を、ウクライナ侵攻で苦戦するクレムリン中枢からのリークとして発信し続けている。
真偽の検証が困難な内容が多く、同チャンネルを当局の情報操作のワナとする警戒論がある一方、当局の造反分子の暴露情報として信頼する識者もいる。「SVR将軍」をめぐる状況には、権限や情報を情報機関が独占するプーチン独裁下の警察国家の深い闇がのぞいている。……

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