もしも大切な人に「死にたい」と言われたら

執筆者:中森弘樹 2023年3月28日
タグ: 日本
エリア: アジア
SNSに溢れる「死にたい」をどう考えれば良いのか(C)photo-ac.com
 
Twitterで「死にたい」とつぶやいていた若い女性たちの命が奪われた座間9人殺害事件は、自殺をめぐるコミュニケーションの難しさを浮き彫りにした。大切な人に「死にたい」と言われたらどうすればいいのか。『「死にたい」とつぶやく――座間9人殺害事件と親密圏の社会学』の著者が提案するファーストステップ。

「死にたい」という言葉を大切な人が発したとき、あなたはどう対応するだろうか。

 SNSをきっかけとして生まれた繋がりから、深刻な犯罪に巻き込まれる――このような出来事が報道されるたび、座間9人殺害事件のことを思い出す者は多いだろう。Twitterで「死にたい」とつぶやいていた若い女性たちが、自殺を助けるようなフリをした殺人鬼に言葉巧みに誘い出され、次々に殺害されたあの事件を、である。

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カテゴリ: 社会
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執筆者プロフィール
中森弘樹(なかもりひろき) 立教大学文学部/21世紀社会デザイン研究科准教授。1985年生まれ。2015年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間・環境学)。主な著書に『失踪の社会学――親密性と責任をめぐる試論』(慶應義塾大学出版会、2017年)。同書により、日本社会学会第17回奨励賞(著書の部)、および、日本社会病理学会学術奨励賞(出版奨励賞)を受賞。2022年に『「死にたい」とつぶやく――座間9人殺害事件と親密圏の社会学』(慶應義塾大学出版会)を上梓。
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