
中国が西アジアの地域政治における支配的なプレーヤーとして台頭すれば、インドの国益を操ることのできる手段を得ることになる(C)EPA=時事
中国の仲介によってシーア派とスンニ派それぞれのリーダーであるイランとサウジアラビア――が3月に和平合意に至ったことは、確かに驚くべき成果だ。
この合意はサウジアラビア王国、イラン・イスラム共和国、中華人民共和国の三者共同声明で強調されている通り、有力なシーア派聖職者ニムル・アルニムル師がサウジで処刑されたことをきっかけに7年間、完全に崩壊していたサウジとイランの外交関係の早期再開(2カ月以内)をもたらすものとなる。

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