ギリシャの干上がった湖から現れた村

2024年9月26日
タグ: 気候変動
エリア: ヨーロッパ
水位が低下してカッリオ村の建物が再び姿を現した。村は1980年に首都アテネの水需要を満たすため水没させられた[2024年9月3日](C)REUTERS/Stelios Misinas
ギリシャ中部で縮小し続けるモルノス湖の底から、泥に覆われた家々の残骸が再び姿を現しつつある。かつてここにあった村が水没してから、およそ45年ぶりのことになる。

[ギリシャ・モルノス湖発/ロイター]貯水湖として作られたモルノス湖は、200キロ離れた首都アテネで増加し続ける水の需要を満たすために作られ、ギリシャの人口の半数近くに水を供給している。だが、ギリシャ全土が降雪の非常に少ない冬、厳しい猛暑日が続いた夏、そして数カ月におよぶ雨不足に見舞われてきた結果、水位が過去数十年で最低の状態にまで干上がった。

 ドリダ自治体の市長ディミトリス・ジャンノプロス氏は、日に日に水位が下がっており、このような状態は過去33年間で見たことがないと証言する。

 カッリオ村は1980年、モルノス湖が作られた際に貯水湖の底へ沈んだ。「幻の村」と化し、今再び姿を現した村の跡地には、ひび割れた大地が広がり、貝殻の山の中にレンガが散見される。

カテゴリ: 環境・エネルギー
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