八月初めにパキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の指導者が死亡したとのニュースは瞬く間に世界中を駆け巡った。最高司令官のベイトラ・メスードは、部族地域の南ワジリスタンにある第二夫人の実家を訪れていた八月五日に、米軍の無人機による爆撃を受け死亡したとされる。 パキスタン政府は、すぐにメスード司令官の死亡を確言した。以前にも死亡情報が流れたことはあったが、今回は「たまたまメスードの代表団が首都イスラマバードを陳情に訪れていて、彼の死亡の裏付けがとれた」(政府筋)のだという。
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