クリントンの「定年」後に三つの選択肢

執筆者:Foresight 2000年1月号
エリア: 北米

 来年五十四歳の若さで「定年」を迎えるクリントン米大統領の身の振り方をめぐり、(1)上院議員出馬(2)投資会社役員(3)クリントン図書館長――の三つの選択肢が浮上している。

 同大統領は最近のインタビューで、「(別居する)ヒラリーに会える場所は議会しかなさそうだ」とジョークを飛ばし、「(大統領引退後に下院議員を務めた)アダムズ元大統領を見習いたい」と語ったことから、地元アーカンソー州から上院議員に出馬、ニューヨーク州から出馬する夫人とおしどり議員になるとの憶測が流れた。また、親友の黒人弁護士、バーノン・ジョーダン氏が、ニューヨークの投資会社ラザード・フレールの共同経営者に決まったことから、年収百万ドル以上で同社の重役に就任するとの情報もある。ジョーダン氏は不倫もみ消し疑惑で大統領を必死に擁護、大統領は同氏の要請なら断れない立場にある。

カテゴリ: 政治
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