「『ミスター円』が検察から事情聴取か」――、英経済誌『フィナンシャル・タイムズ』紙の報道に金融市場が揺れた。国際金融界の大物、榊原英資大蔵省元財務官を襲ったスキャンダルは、今後どう展開し、どんな影響をもたらすのか。「ミスター円」の異名をとる、榊原英資・元大蔵省財務官に、海外の有力メディアが襲いかかっている。 その“尖兵”となったのは、英国の高級経済紙『フィナンシャル・タイムズ(FT)』紙である。同紙は十月五日付の紙面で「Prosecutors may question“Mr.Yen”(検察が『ミスター円』を事情聴取か)」という見出しを掲げ、榊原元財務官にかかわる“疑惑”を大々的に報じたのである。
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