米フロリダ州での大統領選の集計作業が混乱した背景に、民主党が黒人を投票所に大量動員していたことが判明、共和党はルール違反と反発している。 フロリダは順当ならブッシュ・テキサス州知事の楽勝だったが、出口調査によると、黒人の投票者は四年前の選挙より推定三十万人増加しており、その九〇%以上がゴア副大統領に投票した。 共和党関係者によると、ゴア苦戦の予測に危機感を抱いた民主党と黒人最大組織、全米黒人地位向上協会(NAACP)が、マイアミなどでバスを仕立てて黒人を投票所に送り込んだり、煙草やビールを与えて投票させたという。これらの黒人の識字率は低く、候補者名を間違えたり、投票用紙に「えくぼ」ができた原因の一つとされる。

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