内閣改造の代わりに行なわれた小泉内閣の副大臣・政務官入れ替えでは、送り込まれた役所側が快哉を叫ぶ顔ぶれが揃ってしまった。 その筆頭は総務省の副大臣となった佐田玄一郎代議士(四九)だろう。旧郵政省の総括政務次官も務めた郵政族で、郵政民営化に反対する橋本派のなかでも、かねてから「野中広務元自民党幹事長(七六)の言いなり」と評される“逸材”。今回の人事で、首相官邸に呼び込まれた際も福田康夫官房長官(六五)から「抵抗」しないよう言質を取られたが、町村信孝党幹事長代理(五七)によれば、相変わらず「言いたい放題で(官房長官が)イラだっていた」。

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