イラク攻撃反対のドイツで首相と外相が大ゲンカ?

執筆者:Foresight 2003年4月号

 イラクへの軍事攻撃をめぐる米英の強硬姿勢に公然と反旗を翻したドイツのシュレーダー首相に対し、身内であるはずのフィッシャー外相が反発、両者の間で大ゲンカになったとの情報がある。 ベルリンの消息筋によると、衝突の直接のきっかけはドイツがフランスとともに安保理に提出した国連査察団拡充によるイラク武装解除案。安保理に先立つ二月末、シュレーダー首相がシラク仏大統領とベルリンで会談し、同案について協議したが、フィッシャー外相は事前に知らされていなかったとして激怒。会談直後、首相に「独断専行」と詰め寄り、二人の間で激しい口論が展開されたという。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f