エジプト、リビアとアフリカ連合

執筆者:白戸圭一 2011年2月28日
カテゴリ: 政治 国際
エリア: 中東 アフリカ

 かつて米国のレーガン大統領がカダフィ氏を「中東の狂犬」と罵ったことにみられるように、一般的に我々は、リビアを「中東」の国として分類しています。新聞社内でも、リビア情勢をフォローしているのはカイロ支局であり、サハラ砂漠以南を担当するヨハネスブルク支局やナイロビ支局ではありません。

 私は中東情勢に詳しくありませんが、カダフィ氏が政権を掌握した1969年当時は、まだ「アラブ民族主義」がそれなりの輝きを放っていた時代であったと理解しています。そうした時代状況の中で、エジプトのナセル元大統領に心酔していたカダフィ氏は「アラブ民族主義」の後継者を自任していたでしょうし、また、中東政治の主役でありたいと願っていたでしょう。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 立命館大学国際関係学部教授。1970年生れ。立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。毎日新聞社の外信部、政治部、ヨハネスブルク支局、北米総局(ワシントン)などで勤務した後、三井物産戦略研究所を経て2018年4月より現職。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞受賞)、『日本人のためのアフリカ入門』(ちくま新書)、『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)など。京都大学アフリカ地域研究資料センター特任教授、三井物産戦略研究所客員研究員を兼任。
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