地震で突然取り消された北京発東京着のフライト。しかし、明日の朝には重要なアポがあり、日本にどうしても戻りたかったので、名古屋行きの便に変更してもらいました。
そこで同じ境遇にあった日本人のベテラン・カーエンジニアからうかがったお話です。
彼はエンジンの専門家で、特に日本が誇るコンパクトカーのエンジン設計では高い技術を持っていました。退職が近づいてくると、いろいろな中国のメーカーが日本の人材派遣会社やいわゆるヘッドハント会社を通じて、アプローチしてきたそうです。
60歳で、会社を辞めるわけですが、まだまだ体は元気で、お金のためというより、技術一筋で生きてきた自分自身のために、仕事をつづけたかったので、ほとんど行ったことがない中国への転職を決意。三つのメーカーに「関心がある」との返事を送り、ネゴシエーションを始めました。
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