福島第一原発の「埋葬」、東電の「国有化」

執筆者:フォーサイト編集部 2011年3月30日
タグ: 中国 台湾 日本

 昨日、塩谷喜雄さんの緊急寄稿「福島第一原発は『ゴール=埋葬方式』を決めて工程表を示せ」をアップしました。発生した「事象」を、その場その場で個別にたれ流す方式は、そろそろ限界に来ています。社長、会長が説明責任を放棄して引きこもったままの東京電力に、大胆な対策が打ち出せるのでしょうか。政府は企業存続の思惑を排除して、福島第一原発をどのような形で永遠の眠りにつかせるのか、衆知を結集するべきです。

 本日の更新記事は、杜耕次さんの「現実味帯びる東電の『破綻』『国有化』」です。1999年の東海村事故の賠償金額は150億円。単純計算すれば、今回の事故の賠償金は7.5兆円に上ります。今のところ、政府は東京電力の免責に否定的です。事故発生以来、同社の株価は4分の1となり、信用リスクは急落。大手金融機関からの緊急融資も焼け石に水です。東電の「破綻」「国有化」が現実味を帯びてきています。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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