第112議会が招集された直後の今年1月8日にアリゾナ州ツーソンでガブリエル・ギフォーズ下院議員(民主党―アリゾナ州第8区選出)銃撃事件が発生した。9歳の少女や連邦地裁判事ら6名が犠牲となった同銃撃事件は、サラ・ペイリン前アラスカ州知事が繰り返していた党派色の強い過激な発言が誘発したのではないかとの批判が展開された。一部の共和党政治家までもが2008年大統領選挙での共和党副大統領候補であったペイリンの言動を批判したが、最近、保守系有権者の間でもペイリンに対する支持率が低下傾向にある。ペイリンはイスラエルやインドを最近訪れているが、アイオワ州やニューハンプシャー州などの共和党党員集会・予備選挙序盤の主戦場には足を踏み入れておらず、共和党大統領候補指名獲得争いに出馬するのか否かも未だ明らかにはしていない。
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