中朝血盟関係

執筆者:フォーサイト編集部 2011年6月3日
タグ: 中国 北朝鮮

 菅内閣への不信任決議案は、昨日否決されました。菅氏は夜の会見で満面の笑み。とはいえ、昨日のドタバタ劇をめぐって早くも「言った」「言わない」の論争が起こり、「政権の求心力」はゼロです。新首相をだれにするかをはっきりさせた上で、菅氏にはできるだけ早く退場してもらうべきでしょう。

 本日の更新記事は、平井久志さんの「『中朝血盟関係』にすがるしかない金正日」です。先月下旬、この1年間で3度目となる訪中を断行した金正日総書記。同行メンバーに軍人の顔はなく、狙いは中国から経済協力を引き出すこと。1961年に結ばれた、一方が他国から攻撃を受けた場合に自動介入する条項が含まれる「中朝友好協力相互援助条約」の意義を強調し、中国に「血盟関係」の維持強化を迫った形となりました。今や北朝鮮がすがるのは中国しかありません。訪中日程の詳細については、「朝鮮半島の部屋」の新エントリ「金正日総書記の訪中旅程」をご参照ください。

 

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