「世界一の不在」ようやく脱却、ベルギー政府の存在感

執筆者:国末憲人 2011年12月6日
カテゴリ: 国際 政治 文化・歴史
エリア: ヨーロッパ

 いかに大切なものであろうと、これほど長期間の不在が続けば、存在自体のありがたみが薄れてしまう。それが恋人なら、新しい出会いを探ればいい。だが、いなくなったのが「政府」だったら、どう代わりを探すか。

 南北対立に小党乱立も相まって組閣ができず、暫定内閣の状態が続いていたベルギーで、ワロン系の社会党(PS)のエリオ・ディルポ党首が5日夜、国王から首相指名を受けた。この間の「無政府」の状態は、昨夏の総選挙以来、540日に及ぶ。やはり昨年の総選挙以降組閣まで二百数十日間を要したイラクをとっくに抜き去って、世界一の不名誉記録を更新していた。

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執筆者プロフィール
国末憲人 1963年岡山県生まれ。85年大阪大学卒業。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長を経て、現在は朝日新聞ヨーロッパ総局長。著書に『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(いずれも新潮社)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(いずれも草思社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)など。
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