ムスリム同胞団の支持候補決定迫る

執筆者:池内恵 2012年2月19日
タグ: 大統領選

 ムスリム同胞団とその傘下の自由公正党の指導部が、2月18-19日の会合で、大統領選挙で支持する候補者を議論しているようだ。これまでは、(1)ムスリム同胞団・自由公正党からは独自候補を立てない。(2)候補者が出そろったら支持候補を決める。という「勝ち馬に乗る」あるいは「背後からのキングメーカー」を目指していたようだが、昨日この欄で伝えた、「アラビー・アラブ連盟事務局長の軍・ムスリム同胞団共同擁立」という観測報道に対して、早期の立場表明を迫られた形だ。

english.ahram.org.eg/NewsContent/1/64/34817/Egypt/Politics-/Breaking-Brotherhood-to-pick-their-presidential-ca.aspx

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執筆者プロフィール
池内恵(いけうちさとし) 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野教授。1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員、国際日本文化研究センター准教授を経て、2008年10月より東京大学先端科学技術研究センター准教授、2018年10月より現職。著書に『現代アラブの社会思想』(講談社現代新書、2002年大佛次郎論壇賞)、『イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2009年サントリー学芸賞)、『イスラーム国の衝撃』(文春新書)、『【中東大混迷を解く】 サイクス=ピコ協定 百年の呪縛』 (新潮選書)、 本誌連載をまとめた『中東 危機の震源を読む』(同)などがある。個人ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」(http://ikeuchisatoshi.com/)。
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