平清盛は保元の乱(1156)と平治の乱(1159)を制して、武家政権を樹立した。その後、源氏に取って代わられるが、なぜ、平氏と源氏が武士を束ね、12世紀の半ば、台頭したのだろうか。
地方に飛ばされた「王家の末裔」
源氏と平氏は平安時代以降に臣籍降下した人たちだが、歴史を遡っていけば、王家の末裔氏族は、星の数ほどいる。神武天皇の末裔・多氏や敏達天皇の末裔・橘氏が有名だ。また蘇我氏も、第8代孝元天皇の末裔だったと『古事記』は記している。

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