国際論壇レビュー

震災1年後の日本に向けられる世界の視線

 あの慟哭の日から1年が過ぎた。死者1万5854人。行方不明者は依然、3143人(警察庁調べ。3月21日現在)。人々はまだ茫然と海を見遣っている。午後2時46分。東日本大震災発生1年後の同時刻にサイレンが鳴った。父を津波で失った男性が海に向かって祈る。その姿を、米紙「USAトゥデイ」は宮城県石巻市から伝えた。「1億2700万の全国民が、この男性と悲しみをともにした」。【Millions share sorrow a year after tsunami, USA Today, Mar. 12】震災1年後の日本を世界のメディアはさまざまな角度から伝えている。

カテゴリ: 環境・エネルギー
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執筆者プロフィール
会田弘継(あいだひろつぐ) 関西大学客員教授、ジャーナリスト。1951年生まれ。東京外語大英米語科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを務め、現在は共同通信客員論税委員、関西大学客員教授。近著に『世界の知性が語る「特別な日本』』 (新潮新書)『破綻するアメリカ』(岩波現代全書)、『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)、『増補改訂版 追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫)など。訳書にフランシス・フクヤマ著『政治の衰退』(講談社)など。
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